長財布の歴史について 時代とともに変わってきた財布の形

紙幣を大切に持ち歩くためのアイテムとして長財布を利用する方が多いですが、財布には長財布以外にもいろいろなタイプの財布があるものです。
また、財布の形は時代とともに変化してきて、現在の形に落ち着いてきています。
では、長財布はいつ頃から主流になってきたのでしょうか。
また、財布はこれまでどのような移り変わりをして今に至るのでしょうか。

財布は言うまでもないですが、お金を入れておくものです。
そのため、財布の歴史はお金の歴史と切っても切れないものです。
世界最古のお金といわれているのが、紀元前670年頃に発行されたと思われる硬貨です。
その硬貨を革製の袋に入れたとされており、まさにそれが世界最古の財布といわれています。


その後、17世紀頃になってから、ヨーロッパを中心に紙幣の精算・流通が始まり、その紙幣を入れるケースとして馬革や牛革を用いた財布が広まります。
その1つの形として、紙幣を折らずに入れておく長財布も生まれたといわれているのです。

一方、日本では室町時代の頃にようやく硬貨が製造・流通されるようになりました。
その当時の硬貨は、真ん中に穴が開いている硬貨で、その硬貨の持ち歩き方法は穴に紐を通し、腰につけるというものでした。
お金を投げて悪者を退治する銭形平次という時代劇をご存じの方は、なんとなくイメージがわかるでしょう。


その後、江戸時代になると硬貨を布の袋に入れて入口をひもで絞める、巾着が登場します。
よく財布の紐が緩い・固い、財布の紐を握る、なんて言葉を使いますが、まさにこの紐というのが巾着の紐ということです、
お金を入れておくものという意味では、これが日本で最も古い財布の形でしょう。

そして1661年に日本で最初に紙幣でもある藩札が福井藩で発行され、そこから徐々に紙幣の流通が増えてきました。
それとともに、西洋の文化も取り入れるようになってきたため、紙幣を収納する財布、つまり長財布が登場してきます。
その後は、がま口財布、ジップ財布、コイン財布など用途に合わせていろいろな財布が出てきています。


近年になるとクレジットカードやポイントカード、運転免許証などが入れられる財布が主流となり、そして2000年代になるとカードで財布が膨れてしまうため、ポケットに入れるのではなく財布をそのまま持ち歩く大きいサイズの長財布が人気となってきました。

このように、財布はその時代のお金に合わせて変化してきています。
今後はキャッシュレスの時代となり、特に小銭を持ち歩く人は少なくなるとも想定されているので、お札だけを入れておく長財布の需要もますます増えてくるのではないでしょうか。